SF映画のような謎解き体験『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』感想&レビュー

PRISONER囚われた記憶喪失の男 サムネイル 謎解き

今回は、まるでSF映画を見ているような謎解き体験ができる、MOVIEROCK制作の脱出ゲームキット『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』を実際に購入しプレイしたみたので、その感想とレビューをまとめていきます。謎解き、ストーリーに関するネタバレをしないように気を付けておりますが、事前情報や先入観なく楽しみたい方は先に購入、プレイすることをお勧めします。

 

この記事を読むと分かること

  • 『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』とはどういったものか
  • プレイ時の様子や感想
  • 個人的評価(5点満点)

『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』とは?

基本情報

『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』はMOVIEROCKという元々は映像制作のために結成された謎解き製作団体による、自宅で楽しめる脱出ゲームキットです。

MOVIEROCKさんの謎解きの中では2021年3月現在では、こちらの謎解きが最新作となっています。

専用のウェブサイトと郵送されるキットを組み合わせて遊ぶタイプの脱出ゲームとなっています。

MOVIEROCKさんは優れた映像制作技術を持っており、クオリティの高い動画でストーリーが展開されていくのが特徴的です。

「PRISONER 囚われた記憶喪失の男」のパッケージ

タイトルPRISONER 囚われた記憶喪失の男
人数1~4人ほど
プレイ時間4時間程度
定価2500円+送料(Amazon)
発売日2020年12月4日
製作MOVIEROCK

内容物

『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』のキットに収録されているコンポーネントを見ていきます。

「PRISONER 囚われた記憶喪失の男」のコンポーネント

トランプほどのサイズの小さな箱の中に、

  • アイテムカード×21
  • アンサーカード×3
  • 手記カード×5
  • 進行カード×2
  • 謎カード×15
  • 大型カード×4
  • 特殊手がかり×1

が全部で50枚のカードとして収録されています。

全てのカードは裏面に数字やアルファベットが書かれており、カードを獲得するように指示があった際に獲得することになります。内容物の確認をする際は表側を見てしまわないように気を付けましょう。

プレイの流れ

準備するもの

・『PRISONER 』キット本体

・スマホ(十分に充電しておきましょう)

・メモできるもの

PRISONERサイトトップ

準備ができたら箱から全てのカードを取り出しましょう。

このとき、カードの山の一番上と一番下が赤いカード(進行カード)になっていると思います。QRコードが書かれている方を上にして机に置きましょう。これを山札と呼ぶことにします。

次にスマホでQRコードを読み込み、記載されたパスワードを入力することで専用のウェブサイトにアクセスしましょう。

PRISONERゲーム画面

専用のウェブサイトでは、

  • ストーリーが展開していく映像を見る
  • 部屋を移動しながら探索し、カードを獲得する
  • 解答を入力する

といったことが可能です。

探索箇所は基本的にはアイコンで表示されているので、怪しそうなところを片っ端からタップするというようなことは必要ありません。(一部イラストをよく見る必要がある場合があります。)

探索によってカードを獲得していき、謎を解いて解答を入力することで次のステージへと進むことができます。

ステージ間などで動画を見ることで、ストーリーが展開していきます。

そうしてステージをクリアしていき、全ての謎を解くことができたらゲームクリアとなります。

プレイした感想

続いて、私が『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』を実際に購入してプレイしてみての率直な感想を書いていきます。

まず、この脱出ゲームキットをAmazonで2500円で購入しました。別途送料がかかりますが、MOVIEROCKの他の脱出ゲームキットと一緒に購入すると、別々に買った場合よりも送料が節約できます。今回は『DEPARTURE』、『PRISONER』の2つを一緒に購入しました。

『PRISONER 囚われた記憶喪失の男』が自宅に届き、まず思ったのは「結構小さいな」ということでした。トランプほどのサイズの箱の中にたくさんのカードが入っているという感じなので、こういったキットによくある大きなパーツを使ったパズルのようなものはありません。

逆にいうとかなりコンパクトなので、どこかへ持ち運ぶ際や、収納には便利なサイズ感です。

パッケージも恰好良いのでインテリアをして飾るのもお勧めです。

それでは実際のプレイのときの話をしていきます。

今回は2名で挑戦し、4時間ほどの時間でクリアすることができました。

謎解きに関しては、途中で完全に詰まってしまったところが2か所ほどあったので、そこはヒントを見ることでなんとかクリアできました。ヒントは複数段階に分かれており、自分に必要な分だけ見ることができるので、ヒントを見ても解けたときの達成感を損なわれることはなかったので、困ったときには第1段階のヒントまで見てからもう一度考えてみるといいかも知れません。

以前にプレイしたMOVIEROCKさんの過去作『DEPARTURE』よりも映像やサイトのクオリティが向上しており、よりゲームの世界観に没入できるようになってます。

また、ストーリーに関しての質がとても高かったです。

記憶喪失の男が瓦礫まみれの研究室で目を覚ますところから始まりますが、様々な違和感や部分的な情報が一つにまとまった瞬間は驚きました。

プレイ中はストーリについての考察を楽しめ、クリア後にはまるでSF映画を一本見たかのような満足感がありました。

MOVIEROCKさんの脱出ゲームキットの中では2500円は高額な方ですが、それだけクオリティが向上しており、かなり満足できました。

レビュー

良かった点

まず特筆すべきはストーリーです。ストーリーの完成度とその見せ方は、まるでSF映画のような完成度です。考察要素や伏線が上手く散りばめられていて、最後まで予想できない展開でプレイヤーを飽きさせません。

元々映像制作団体だっということもあり、優れた映像技術が更にストーリーの世界への没入感を高めています。以前紹介した『DEPARTURE』のときよりも映像技術は更に向上していると思います。

パッケージは小さめのボドゲのような箱型になり、『DEPARTURE』の頃の封筒型よりもデザイン性は向上しています。

改善点

値段に関しては、MOVIEROCKの他の脱出ゲームキットに比べると値段は2500円と高くなっています。その分、全体的にクオリティも向上しているのですが、高いと感じてしまう人もいると思います。個人的には適切な価格設定かと思います。

システム面は『DEPARTURE』のときよりも改善されているのを感じましたが、やはりスマホでブラウザでプレイするという環境のために操作がしづらいと感じるときがあります。私の環境では、特に右や左に移動するボタンをおすために毎回少しスクロールしなければいけなかったが少々面倒くさく感じました。スマホでのプレイを前提とするにはアプリでプレイする方がやりやすいと思うので、今後の作品では専用アプリの製作も考えてほしいと思いました。

そして謎に関しては、わくわくする仕掛けも多々あり、楽しめましたが、前にプレイした『DEPARTURE』に登場した謎と類似する謎が出題されていたので、MOVIEROCKの他作品を解いてきた方はメタで解けてしまう可能性があるので、謎のレパートリーを増やしていっていただければと思います。MOVIEROCKさんの謎解きが初めてという方には、文句の付けようのないクオリティの謎解きをお楽しみいただけると思います。

総合評価

 

コスト4.0
4.0
ストーリー5.0
デザイン5.0
システム4.0
総合評価4.4

※「コスト」はコストパフォーマンスという意味合いを含みます。「謎」は謎自体のクオリティの高さであり、難易度ではありません。デザインは、コンポーネントの出来やイラスト、動画などの出来栄えの高さを表します。システムはゲームのシステム、使用するアプリ、ウェブサイトのコーディングの部分を評価したものです。それぞれの4項目の平均で総合評価とします。

あとがき

最後までご拝読いただきありがとうございました。

前にプレイしたMOVIEROCKさんの作品『DEPARTURE』を感想&レビューした記事もありますのでこちらも参考にしていただければと思います。

 

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